家族へ繋ぐ資産を守る「相続対策」「資産対策」先延ばしすると…実は大変なことに!? ②
その①はこちらです。
「早めの対策を」と、よく聞きます。ですが、「土地や資産をたくさん持っているお金持ちの話で自分には関係ない」と思っていませんか?
それは大間違いです。
相続問題は、所有資産の多少にかかわらず誰にでも降りかかってくる問題。
良かれと思って残した資産が、逆にお子さんやお孫さんに大きな負担をかけ、その暮らしを大きく左右してしまうことだってあるのです。
家族の幸せを育むための相続対策、資産の有効活用について不動産鑑定士の扇 幸一郎氏に聞きました。
不動産ほったらかしは最大の罪「賃貸」で相続税節税にも。
まず、建物は老朽化するものです。
そして、維持管理していくにはお金がかかります。さらに、固定資産税は絶対に払い続けなければいけません。
土地の価格上昇につれて固定資産税も上がります。
つまり、ほったらかしにしていたら税金ばかり膨らんでいくのです。
さらに、古い建物は事故が起きる可能性もあり、賃料も高くはとれません。
リフォームや防犯対応など、きちんと対応していないと稼働率は上がりません。
下手したら子孫に「悪い負債」を残してしまうことになりかねないのです。
また、相続税の問題も考えておかなければいけません。
相続税のほぼ4割は不動産であると言われています。
相続対策の中でも、不動産をどうするかが大変重要になります。
現金と不動産は相続税評価が異なり、不動産をうまく活用すると相続税をうまく活用すると相続税をグッと下げることができるのです。
アパートなどの賃貸は自宅用の建物よりもさらに評価額は低くなります。
ですから、もし遊休地があるなら、そこに賃貸アパートや賃貸マンションを建てて、「賃貸」化することで、相続税の大きな節税になるのです。
とはいえ、不動産をどうするかは、なかなか簡単に決めることはできません。
何しろ高額ですし、そもそも、不動産は場所も建物の形状も千差万別。それぞれに応じた対策を考えないといけません。
最終的にはオーナーが決断することですが、まずはプロの意見を聞くことが重要です。
信頼できる専門家に相談して、相続対策を始めましょう。
扇 幸一郎 (おおぎこういちろう)
電話:092-753-9680
住所:〒810-0041
福岡県福岡市中央区大名2丁目4番38号チサンマンション天神Ⅲ209